日商簿記のネット試験は、受験日の3日前までならマイページから日付も会場も変えられます。2日前になると、変更もキャンセルも締め切られます。予定が固まっていないなら、日付を仮置きして後から動かすより、申し込み自体を遅らせるほうが安く済みます。支払い済みの予約をやめると、2級でも3級でも1,100円が手数料として引かれるからです。
3日前を過ぎると、会場側の都合でも動かせません
変更とキャンセルの期限は受験日の3日前です。受験日が10日なら7日まで、8日になると窓口が閉じます。手続きの窓口はマイページだけで、テストセンターに電話をしても会場では日時変更の可否を判断しません。受験者ご利用規約の第5条は、所定の期日が超過した場合はいかなる理由があっても対応できない、と書いています。前日に熱を出しても、勤務先の予定が入っても、扱いは同じです。
行かなければ欠席になり、受験料は戻りません。ただし次の予約はふさがれません。試験日の翌日からマイページで次を取れて、選べる日程は最短で3日後以降。12月14日に受けた(あるいは欠席した)なら、15日から予約でき、選べるのは18日以降です。同じ級を同じ日に重ねて予約することと、同じ級を複数の日で押さえておくことは、どちらもできません。
支払い後にやめると、初級は半分が手数料に消えます
キャンセル手数料は受験料の額で決まります。税込10,000円未満なら1,000円+消費税、10,000円以上なら受験料の10%+消費税。日商簿記はどの級も10,000円に届かないので、一律1,100円です。
| 級 | 受験料(税込) | 事務手数料 | キャンセル手数料 | 受験料から戻る額 |
|---|---|---|---|---|
| 2級 | 5,500円 | 550円 | 1,100円 | 4,400円 |
| 3級 | 3,300円 | 550円 | 1,100円 | 2,200円 |
| 簿記初級・原価計算初級 | 2,200円 | 550円 | 1,100円 | 1,100円 |
2級で1,100円は受験料の2割、初級だと半分です。規約にはQRコード決済ならキャンセル手数料は発生しないという例外もあります。ところが日商簿記の支払方法はクレジットカードとコンビニエンスストア/Pay-easyの2つで、QRコード決済が選択肢に出てきません。手数料ゼロで抜ける道は、この試験に限っては最初からふさがっています。
戻ってくるまでの時間も見ておくところです。返金の目安はキャンセル処理をした日から1か月以内。クレジットカードの場合は、カード会社の締切日次第で、いったん受験料の全額が引き落とされてから残額が払い戻される形になることがあります。請求日から1年のあいだ何も連絡しないと返金されなくなる、という定めもあります。
コンビニ払いは、支払期限を過ぎると申込ごと消えます
予約が完了するのは受験料を払ったあとです。席を押さえてから落ち着いて払う、という順序ではありません。コンビニとPay-easyを選んだ場合、指定の期日までに入金が確認できなければ、理由を問わず申込は成立せず、自動的にキャンセルされます。予約完了のメールも届きません。
週末の午前など枠が埋まりやすい時間帯を狙うなら、その場で決済が終わるクレジットカードのほうが確実です。コンビニ払いで押さえたつもりの枠は、入金するまで自分のものになっていません。
予約できるのは申し込みの3日後から、期限は初回申込日から1年
申込はインターネット受付のみで、予約できるのは申込日から3日目以降です。10日に申し込んだなら13日以降しか選べません。思い立った日に受けに行くことはできず、最短でも3日かかります。先の方向は3か月まで開いていて、変更の回数に上限はありません。
上限は別のところにあります。受験可能期間は当初の申込日から最長1年で、変更を繰り返しても1年を超えた日付は選べなくなります。1年を過ぎた日程で受けたければ、キャンセルできる期間のうちにキャンセルして、申し込み直すことになる。そのとき1,100円をもう一度払います。学習が長引きそうな人ほど、申し込みのタイミングを後ろに寄せる意味があります。
動かした先が施行休止期間だと、日付そのものが出てきません
2級と3級のネット試験には、年に何度か受験できない期間が設定されています。2026年度は4月1日から13日、6月8日から17日、11月9日から18日、2027年2月22日から3月3日の4区間。いずれも紙の統一試験の前後に置かれています。簿記初級と原価計算初級にはこの休止期間がありません。
11月の受験を1週間後ろにずらそうとすると、この10日間が空白として立ちはだかります。3日前の期限内に変更手続きへ入っても、選べる日が出てこない。日をずらす可能性が頭にあるうちは、休止期間の直前に置かないほうが動かしやすくなります。
同じネット試験でも、申し込む先によってルールが違う
ここまでの3日前・1年・1,100円は、CBT-Solutionsのテストセンターを通したときの数字です。日本商工会議所の説明では、ネット試験は各ネット試験会場が試験日を独自に設定する随時試験で、受験申込方法も、申込締切期限も、受験料の支払方法も、会場ごとに異なるとされています。統一されているのは試験の実施と採点・合否発表の部分だけです。
商工会議所ネット試験施行機関のリストから会場を選んで直接申し込む経路では、支払いが銀行振込だったり当日持参だったりします。キャンセルの締切も、テストセンターの3日前とは限りません。私が同じ手順で説明できるのはテストセンター経由までで、施行機関に申し込むならその会場の案内を見るしかありません。方式そのものをどちらにするかはネット試験と統一試験どっちで受けるかで条件を分けています。
受験日は、必要な時間を出してから置く
3日前で締まる仕組みだと、先に日付を取ってから学習量を合わせにいく順序は事故りやすくなります。テキストのページ数から総量を逆算して残り週数を出し、過去問で7割を安定して超えた週に予約を入れる。この順なら、手数料を払って日付を動かす場面がほとんど起きません。
ネット試験の合格率が紙より高いことを理由に方式を決めるなら、その数字の中身を先に見ておくほうが安全です。2級の合格率が方式で開く理由に、開きがどこから来ているかを分けて書いています。
変更・キャンセルの期限、受験料と事務手数料、支払方法、受験可能期間、施行休止期間はCBT-Solutionsの日商簿記の試験ページで、キャンセル手数料と返金の定めは同社の受験者ご利用規約で、ネット試験の申込方法と会場ごとの差は日本商工会議所の検定サイトで、いずれも2026年9月7日に確認しています。